【74点】神足町人妖譚 迷イ子ノ章 レビュー・感想
レビュー
総合得点 74/100点
シナリオ | 8 | ★★★★★★★★☆☆ |
キャラ萌え | 8 | ★★★★★★★★☆☆ |
グラフィック | 7 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音楽、ボイス | 7 | ★★★★★★★☆☆☆ |
システム | 7 | ★★★★★★★☆☆☆ |
感想(ネタバレあり)
シナリオ
MIOの代表作「あさき、ゆめみし」(源氏物語は一切関係ない)と世界感を同じくする作品。じっとり重たい背景設定に、おだやかな日常、仄暗さ、そしてコミカルシーンの塩梅がいい。用語集、設定集なんかが好きな人は、是非限定版を買ってプレイ後に読もう。とても面白いから。
物語内の期間は2週間程度で、一日ごとに区切られて話が進んでいくタイプ。シナリオ自体はそう長くはないのだけれど、一日一日丁寧に書かれているので、短いとか、ぶつ切りとかは感じなかった。
しかし、3部作の1作目ということで、神足町自体の謎はまだ残っている。次回作に期待……したいね……。
2017年に発売を予定しておりました『神足町人妖譚 時廻リノ章』『薔薇戦争-Sonnet of Seeds-』につきまして、制作上の都合により発売を延期させて頂くこととなりました。皆様には多大なるご迷惑をお掛け致しますこと、深くお詫び申し上げます。→
— 澪(MIO)公式 (@oshirase_mio) 2017年8月18日
時廻リノ章……うっ頭が。
キャラ萌え
私は主従・人外萌えの人なので、例に漏れず(?)翠に萌えました。
主人公は人間で、翠は人外。両思いになっても今後成長しない翠と、けれど死ぬときは一緒、という少し切ない関係性が……萌える……! しかもルートによっては成長の余地があったりして、フォローバッチリやないか!
天遊ルートの最後は不覚にも泣いてしまった。天遊との別れの後、もう迷わない、と決断できた主人公の成長がとても良かったです。
システム
MIOの(というかCyc系列の)システム結構好きなんですよね。マウスのミドルクリックでメニューが出てくるタイプ。ただCtrlキーで強制スキップ出来ないところはマイナスかな(一部似たような展開があって、そこをサクッと飛ばせないのはねー……)
あと、クイックセーブ以外にもよく使う機能(セーブ、ロード、既読スキップくらい)は常にボタンとして表示されてていいとおもうんだけれど。
総括
長さはないけれど、丁寧なシナリオの良作でした。「あさき、ゆめみし」が好きなら買って損無しだと思います。
ただ……面白いんだけれど、三部作の一作目ということもあって、これだけでは不完全燃焼。
……次回作、ずっと待ってます。